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2015年3月 9日 (月曜日)

2015年3月9日(月) 「ふなっしー」物語

わが町、船橋市非公認キャラクター「ふなっしー」とは…

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ふなっしーの“一梨”マーケティング なぜ人気者になれたなっしー?

(AERA 2015年3月16日号掲載) 2015年3月9日(月)配信 より転載

ご当地キャラ界随一の人気者。なのに、事務所にも所属しないし、マネジャーもいない。この人気を支えるものは何なのか。本梨が語る。(ライター・福光恵/編集部・柳堀栄子)

 広告やテレビ業界では「梨の奇跡」と呼ぶ人もいる。なにって、ふなっしーの大ヒットだ。

 事務所にも所属しない、マネジャーもいない。ヘアメイクは要らないにしても、あの妙におもしろいしゃべりを考える放送作家もいない。ルームランナーの上を、運動能力の高いナゾの黄色い物体が走る自作のプロモーションビデオを世に放って3年。活動のほぼすべてをたった“一梨”(一人ではなく)でマネジメントしてきた。

 そうして今や、ご当地キャラ界を代表するトップアイドル梨に。世に出たコラボグッズは数知れず。全国で初めての常設のオフィシャルショップ「ふなっしーLAND」も、この3月に聖地・船橋(千葉)の「ららぽーとTOKYO―BAY」にオープンする。

●研究熱心さはダントツ

「十六茶」のCMにその他大勢で出演してからわずか1~2年で、富士フイルム、マイナビ賃貸などのCMで、次々と大役を務めた。今や海外にもファンの裾野を広げ、噂される“経済効果”は、2014年には「8千億円」とまで言われるほどハイパーに上昇中だ。奇跡はなぜ起こったのか。

「ご当地キャラというのは、たいていアテンドしてくれる人がいて、質問には代わりに答えてくれるもんなっしー。でも梨にはそんなアテンドはいないから、自分でしゃべるしかなかったなしな。

どうせテレビに出られるのは半年くらい。いい記念と思って、何でもやったなしな。ファンをもっと笑わせたいし、子どもたちをもっと喜ばせたいなっしー。ただそれだけ。どこのイベントでも呼ばれれば手弁当で行くなっし。学祭のノリなしなー。義務感はゼロ。趣味みたいなもんなっしー。そんな捨て身の勝利かもなっしな」

 存在意義を「人を喜ばせること」だけに集約する。ふなっしーの“一梨マーケティング”の極意はそこにある。さらに人を喜ばせるためのシンクタンク機能も併せ持つ。ふなっしーは『三国志』などを中国語で読みふけるディープな読書家で、「最近おもしろかった本は、カーネギーの『人を動かす』だったなっし」と言うほど、ビジネス書にも明るい。ブレーク前からふなっしーを知る船橋のタウン誌「MyFuna」の山崎健太朗編集長もこう語る。「イベントに出れば必ずネットで反響をチェックしていますよね。どんな動きやしゃべりがウケたのかを確認して、次に生かしている。ほかのキャラと比べても、研究熱心ぶりはダントツ」

 今やふなっしーの十八番となったジャンプや、お尻を突き出すポーズ「ぷりケツ」も、そうした「一梨シンクタンク」の調査のたまものだった。

「みんなのフィードバックが育ててくれたなっしー。今は何でも数字でわかる便利な世の中なしな。ユーチューブの再生回数もそう、グッズの売り上げもそう。みんなが喜ぶものが梨にもわかるなしよ。
仕事を選ぶのも、グッズの許諾も、スケジュール管理も基本一梨。これなら所属する事務所の都合じゃなくて、みんなが喜ぶことだけをできるなっしー。だから手弁当のイベントとか、ボランティアとか、今も参加できるなっしー。梨は体力勝負のガテン系。こうやって一梨でやってるから、みんなが喜んでくれると思うなしよ」

●梨友サポーター

 奇跡の背景には、ふなっしーの梨柄(人柄でなく)のファンになり、手助けする強力な「梨友サポーター」の存在もある。

 その一人が、博報堂のコンテンツプロデューサー吉田直人さんだ。ユーチューブでふなっしーの動画を見つけたとたん、けなげで熱いそのキャラのとりこに。メール対応もままならない本梨(本人ではなく)の助けになればと、相次ぐ広告関係の問い合わせ対応に奔走している。多いときには1日7~8件もの問い合わせをさばく、梨友が乗じた「クラウドサポーター」だ。

「青臭いことを言っていいですか? みんなのために本気で頑張っているそのひたむきさに、素直に感動してしまいました。ふなっしーは、応援せずにはいられない梨なんです」(吉田さん)

 人気者になってからのプロ梨根性もすごいものがあった。ふなっしーは活動限界時間が約15分。それ以上は激しい運動による水分不足と熱が、梨ボディーを痛めつけるとされる。

「夏場のロケが終わったとたん、ペットボトルの水を数秒で飲み干したのを見たことがあります。

でもどんなに苦しくても、みんなの前では元気で明るいふなっしーを貫き通す。涙が出るほどひたむきですね」(吉田さん)●公認お守りも激売れ

「去年、香港、台湾に行ったとき、すでに現地ファンが会場を埋めつくしてたなしよ。感動なっしー。喜んでくれる人がいるなら世界じゅうに行きたいと思うなっしー。海外に行くと、こっちの世界に来たばっかりの頃を思い出すなしなー。知名度がないから、町を歩くと目を合わせないようにする人がいたり。そんななか一人でも食いついてくれる人がいれば、全力で喜ばせたなっしー。タレントとしての需要がなくなっても、幼稚園で子どもたちと遊んだり、地元の梨をPRしたり、本筋をやっていけばいいなしよ」

 グローバルな人気者になっても、地元をもり立てるというご当地キャラの本懐を忘れない。そんなブレのなさも、一梨マーケティングの成功を支えた。ご当地キャラでありながら、地元からは非公認とされ、活動開始から1年ほどは地元のイベント参加ゼロ。「昔は一番アウェー」だった船橋も、今ではふなっしー景気に沸いている。

 船橋市地方卸売市場内にある山邦青果の浅沼仁専務は言う。

「13年に続き、14年もふなっしー梨箱約9千個を売り出したところ、全国から注文が殺到して数日で完売しました」

 他県と梨の取引も新たに始まり、同社の梨全体の売り上げは、この2年で約2倍にも膨らんだという。

「忙しいなか、北海道での梨のPRイベントに同行してくれるなど、本当にありがたい梨ですよ」(浅沼さん)

 ほかにも、市内の菓子工房「アントレ」が昨年、本梨の指名で作ったふなっしーケーキは、限定1日15個に、夜も明けないうちから行列ができた。

1200年の歴史を誇る地元の「二宮神社」は、この1月にふなっしー公認のお守りを出したが、「普段の1年の10倍のお守りが、2カ月で授与された」(田久保美英宮司)という。

●スターに“梨”上がり

 デビューDVDのタイトルが予言したとおり、「ふなのみくす」はリアルで進行中だ。

「大スターなんかじゃないなっしー。ファンはきっと、梨を身近に感じてくれているなしな。梨皮の見かけからして不完全なっしー。でもこんな梨だから、まだ何かやってくれるかもと思ってもらえるなっし。梨も何でもやってみたいほうなしな。ルームランナーの動画からスターダムに“梨”上がった流れで、この梨どうなっていくんだろうと、みんな見守ってくれてると思うなしなー」

 前出の山崎さんは、まだ駆け出しだったころの梨を助けようと、ポケットマネーでアルバイトを雇って支えた。

「人気はすぐに終わるとずっと思っている梨です。すべてを一梨でやるのも、誰かを雇うと人気がなくなったときに迷惑をかけると心配するからだと思う。謙虚でやさしい梨ですから」


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コメント

確かにフナッシーはたいしたもんですね。
非公認で冷たくされたから自由に動けたこともあるのでしょうね。

投稿: 恵那爺 | 2015年3月10日 (火曜日) 午前 05時46分

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